リーダーと谷川先生を見習って、永世名人資格を取得したときに作っていただいた、森内書の駒を探してきました。
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 24, 2020
名局観戦中です😄
(森内俊之) pic.twitter.com/au2gsWmDcP
谷川先生からご提案があり、過去のチームメンバー3人の対局を振り返る企画を行うことにしました。
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 25, 2020
週1回の更新を目指します。
初回は森内が担当し、昨日から話題にしている1990年第31期王位戦第7局をご紹介したいと思います。明日アップできれば…(文章書くの遅い😓)
(森内俊之)
【1】
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
森内です。チーム康光メンバーの過去の対局振り返りを行います。
とても長くなってしまいました。読みづらくて申し訳ありません。
第1回は、1990年第31期王位戦七番勝負第7局、佐藤康光五段(先)ー谷川浩司王位より。
棋界の王者に期待の新星が挑むタイトル戦は3勝3敗となり最終局へ。
【2】
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
1図は、87手目▲9七銀と打った局面。
形勢は若干先手持ちに見えるが、残り時間は圧倒的に後手の方が多く、経験の差も考えると予断を許さぬ状況である。
ここで△7五歩と突いたのが急所の一手。
変えて△5九角では、▲9六銀と桂を取られてしまう。
△7五歩に対して、第一感は▲6四角成である。 pic.twitter.com/iqh1GCynyw
【3】
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
以下、△7七香、▲同桂、△同桂成、▲同金寄△5九角と進めば、先日、駒紹介のツイートで取り上げた図(2図)となる。
この局面は難解なので、AI先生の力も借りながら検証していこう。 pic.twitter.com/aBpFNCtMgN
【4】
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
まずは佐藤九段が本命手に上げた▲6五飛から。
これに対しては、後手は、△9五飛、▲6八歩、△7六歩、▲同金、△6七歩(3図)と攻めるのが一案だ。先手も▲5四歩が回れば、その次の▲5三歩成が詰めろになるので、際どい終盤だろう。 pic.twitter.com/PjqDxKBbCC
【5】
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
また、▲6五飛に対し、△7七角成、▲同金、△9五飛、▲8九銀、△7六歩、▲同金、△6三歩、▲7三馬、△8六桂、▲同銀、△8八桂成、▲同玉、△9九飛成、▲7七玉、△8六歩(4図)の展開も激戦だ。 pic.twitter.com/hQymrwOtwQ
【6】
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
他の選択肢としては、▲7五馬の他に、▲5四歩や▲5四桂も目につくが、谷川九段が候補に上げ、私も指しそうな▲9四香を解説したい。
この手は駒効率は悪くなるが、9筋の脅威を緩和できる。
【7】
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
▲9四香に対しては、△6八角成、▲同金、△6ニ飛、▲6三歩、△7ニ飛、▲7五歩、△9四香、▲同歩(5図)のような展開が考えられるが、この局面の評価はどうなのだろうか。
(谷川先生、佐藤先生いかがでしょうか?) pic.twitter.com/LW8QAirU56
【8】
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
いずれにしても、令和の時代に時間をかけて調べれば、ある程度の結論は出せそうだが、人間が実戦で正しく指すことは困難だ。
30年前の対局で、佐藤五段が▲6四角成に自信が持てず、他の手を探したのも自然なことだったような気がする。
【9】
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
本譜は△7五歩に対し、▲9六銀としたが、△7六歩、▲6四角成、△7七歩成、▲同桂、△同桂成、▲同金寄、△7六歩、▲同金、△8四桂と進み、受けにくい。最も指したい▲7五馬には△6ニ香(6図)の切り返しが激痛だ。 pic.twitter.com/f0apBLmjUG
【10】
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
△8四桂に▲7三馬と入ったが、△9五飛(7図)が目の覚めるような決め手。以下▲6一飛成、△4一歩、▲9五銀、△同香、▲8九玉、△7六桂、▲9五馬、△9七銀、▲7七銀、△5七角、▲9八歩、△8八香、▲同銀、△同銀成、▲同金、△9七銀(投了図)まで116手にて谷川王位の勝ち。 pic.twitter.com/j8OK2qSwFy
【11】
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
最終手△9七銀は格好が良すぎるし、綺麗な投了図にするため投了した佐藤五段も美しい。
自分が若き日の思い出に残る一局を紹介させていただきました。
谷川先生、若手とのタイトル戦でフルセットになった時の心境、
また、解説で足りない点などありましたら、教えていただけますでしょうか。
【12】
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
佐藤先生、忘れているかもしれませんが、当時の思い出などあればお願い致します。
長文失礼致しました。
来週の棋譜解説は、谷川先生よろしくお願い致します。
(森内俊之)
(1)
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
森内さん、長文の解説お疲れ様でした。
30年前の将棋ですか。年を取るわけですね。
この将棋は、7図の、金も銀も取らずに△9五飛と走るのが△4一歩の底歩を用意した自慢の一手で、以降の寄せは自戦解説などでよく使わせて頂いています。(佐藤さんごめんなさい)
谷川浩司
(2)
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
本局、相矢倉から佐藤さんの先攻に反撃し、こちらの攻めがつながるかの勝負に。
1図での△7五歩で少し手応えを感じましたが、森内さんが解説された▲6四角成の変化も難解です。
私も今日、ソフトに意見を聞きましたが、変化多岐で形勢不明としか言いようがないですね。
谷川浩司
(3)
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
このシリーズは、若手との矢倉の最新形に自信が持てず、序盤で変化もしました。本局も5筋を突かない矢倉です。
本局、第2局、第5局など、終盤での残り時間の差が勝負を分けたかもしれません。
佐藤さんは当時20歳でしたが、既にトップクラスでした。(もちろん森内さんもです)
谷川浩司
(4)
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
来週の棋譜解説、了解しました。
お二人の対局も70局以上ありますね。選局と図面作成を進めてゆきます。
日曜日に解説予定ですが、金曜か土曜に予告編を少し出せればと思っています。よろしくお願いします。
谷川浩司
①森内さん、綿密に記述いただき恐縮です。落ち着いたらカレーをご馳走させて下さい(汗)。内容について、家のPCは気分屋(謎)なので私の感想のみですが、3図の△6七歩は気が付きませんでした。奥床しい手ですね。難解です。また5図ですが、とりあえず△5二桂と打たれると、最後は負けそうな気がします。
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
②谷川先生にも持ち上げていただき恐縮です。対局中は▲7三馬で難解と考えていたのですが、7図の△9五飛は指されるまで全く気が付きませんでした。結果は3勝4敗でしたが、実力差はかなりあった証左ですね。投了図の△9七銀も今見ても素晴らしい一連の寄せ。以降考えてみるのも勉強になるかと思います。
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
③将棋の内容だけでなく、対局中の一連の所作の美しさ、律儀さなど、大変勉強になりました。今となっても中々身に付きませんが。(すみません①から続いていますが②以降、これからスレッドつなげます)
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
④当時の思い出として、この第七局(最終局)はスーツで対局しました。第一局は初タイトル戦という事で和服の準備が間に合わずやむを得ずスーツでしたが、最終局は異例かと思います。第一局がよい内容で勝てたので験を担ぎました。(第六局がどうだったか記憶がないが、何故か当時そう考えた)
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
⑤今考えると若気の至りというか、生意気且つ未熟でしたね。第四局では、封じ手5分前に着手しました。谷川先生の応手がそれに対し2通りで、展開が違ってくるので指してもらった方が得と思ったのですが、着手後に妙な空気が流れ、やってしまった(大汗)という記憶があります。
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
⑥今となっては懐かしい思い出ですね。中々未熟さは進歩しませんが。故大内延介先生(九段)がよく揮毫されていた「一生稽古」という言葉が今浮かびました。(終)(佐藤康光)
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
⑦(訂正)前のツイート中、⑤5分前→9分前 の誤りでした。失礼いたしました(多分これで今日は終わり)。(佐藤康光)
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
いろいろと当時の思い出を書いていただきまして、ありがとうございます。
— ◇チーム康光◇第3回AbemaTVトーナメント (@TeamYasumitsu) April 26, 2020
谷川先生からの圧に負けないように頑張りました😊
リーダー、封じ手9分前の着手ですか。私は数秒前ですよ。穴があったら入りたいです😨
(森内俊之)
≪ チーム豊島とは何だったのか? | HOME | 菅井竜也八段、今泉健司四段から「大将戦は勝ったらポイント2倍!」と言われ必死に頑張る ≫
尊すぎる
※7
将棋用辞書が無料で落とせるので▲はせんて、1九とかも19で変換できるようになってる
実際に並べながら考察していくと指し手に迷う迷う
全盛期のタニーの寄せのかっこいいことかっこいいこと
今のAIなら95飛車読めるんだろうなー
金出したいから本にしてくれんかな
それにしても各チームサービス精神旺盛でありがたい話です。
アベマほんとうにありがとう
さらっと30年前の話できるのやっぱ凄いね
しみじみしている
将棋好きな有能Pいるよな。
渡辺もTwitterに参入してソウホウコウの場を設ければ盛り上がりますね。
難しいわ
このチームをドラフトで作った会長は、流石ですわ
できればずっと続けて欲しいわ
面白かった
将棋会館で撮影すればいいよ。
羽生、社長、サイタローじゃな〜
金欠の俺は500円
こんなに読みごたえあるツイート初めてみたかもしれない
森内「私は数秒前。穴があったら入りたい」
出たw