将棋名人のレーティングと棋譜分析
著者名
山下宏
論文抄録
将棋の歴代名人の強さを勝敗の結果と棋譜の内容から推定する。勝敗の結果から計算された2種類のレーティングは、どちらもこの20年間、羽生が最強のプレイヤであることを示した。またプロ、アマの合計6,500棋譜を将棋プログラム、Bonanza、GPSFishで解析した結果、羽生名人は大山15世名人よりレーティングで約230点上らしいことが分かった。同時に20棋譜程度で、すべての将棋プレイヤの棋力を推定できることを示した。
https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=106492&item_no=1&page_id=13&block_id=8
将棋名人のレーティングと棋譜分析
https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=repository_uri&item_id=106492&file_id=1&file_no=1(※DL注意)
山下さんが最近取り組んでおられた論文発表されたんですね。前に何人かで見せてもらったんですがこの論文を肴にかなり盛り上がりました。「羽生さんだけNHK杯の時間設定で2日制のタイトル取れる」とか。 https://t.co/CeKKtHCf0y
— 棚瀬寧 (@tanaseY) 2014, 10月 31
まあさっきのは棋譜だけを使って頑張って棋力を推定したら、という話で絶対的なものではないですが、タイトル戦での詰み見逃し率、見逃したことによる敗北数はほぼ正しい値でこれも面白い。中原さん以降の強い人は詰みを見逃して負け、というのがほぼ皆無。加藤一さんは5回も負けているなどなど。
— 棚瀬寧 (@tanaseY) 2014, 10月 31
@tanaseY 詰の有無が一番信頼できるとは思います。最初はこれだけで棋力が推定できるかと思ったのですが、いかんせん出現率が低すぎました。平均悪手だけだとブレが相当大きいので、もっと他の指標の組み合わせとか模索したいです。
— 山下宏 (@yss_aya) 2014, 10月 31
≪ 電王トーナメント、Ponanzaが全勝でトップ通過 | HOME | 第2回電王トーナメントが開幕 電王戦出場の権利を勝ち取る5つのソフトは? ≫
シチュエーション的には絶対ありえないけれども、実際やってみると羽生さんなら確かに可能性はあるんだろうな
こんな屈辱を味わった日には、あまりの悔しさに憤死しそうではあるが
棋譜から棋力推定って面白いなあ。
一般公開してくれたら俺も試してみたい
喰っただの喰われただの、名誉がどうだの周りが言い出すからやりにくくなる
ソフトが答えを出せる時代になったということか
そこら辺はどう考慮してるんだろ?
レーティング200しか差がないなら、大山のが強いんじゃないか感もある
過去の棋士が現在の環境に適応した場合は未知数」
内容読めばちゃんと断り書きしてあるよ
羽生に三年連続で圧勝してるし
レーティングでは本当の強さは測れない
平均値を求めても期待勝率が反映されるわけではないから、1局に対しては常に勝ちか負けのどちらか。
大山より羽生が上という結論は眉唾もの
ただ、アマチュアの差が詰み逃しにあるというのは本当っぽい
羽生の場合は、7冠取った後にもう瞬間風速的な記録はいいから、自身の成長(現役継続)と勝ち数という目標に合わせてるって自分で言ってるじゃん
森内渡辺も当然それをわかってるから謙虚なわけで
そこの前提を取っ払ってレーティングじゃなく〜なんて言ってもほぼ意味ないよ
そもそも記録とレーティングなら郷田あたりを引き合いに出さないと
オールタイムベストなら羽生さんだろう
ランキングはみれるのかな?
個人個人で最強の物差しも異なるのだしそれぞれで思い描けばいいだけのこと
自分の考える最強以外は認めないとか無粋も無粋
対象外は1~39手、評価値の絶対値が1000以上、煩雑な局面
タイトル戦の棋譜解析の結果
3347 羽生
3214 渡辺
3151 森内
3139 谷川
3046 中原
2998 加藤
2979 大山
2979 木村義雄
2894 升田
2839 天野
2731 六代大橋宗英
2724 塚田正夫
2687 初代大橋宗英
2592 清水
2590 初代伊藤宗看
2576 本因坊算砂
2548 阪田
大山は研究外すためにわざと悪手指すからな、
研究に嵌るより
少しぐらい悪い局面でも未知の局面だったら逆転できるから
年代超えた比較は難しいけど、NHK杯とタイトル戦の比較なんかはこれでかなり精度出そう
全棋士の棋譜を集めて「その棋士は早指しが強いか」とか出したり
ただ、いつもタイトル戦やってる人たちだから
ここ一番がここ一番に見えない
「ここ一番」は有意差が見つけられるくらいのサンプル数が確保できないので
でも郷田は間違いなくここ一番で弱いと思うんだ
羽生も引退した後に比較せにゃ
タイトル戦とか、レベル高い棋譜のみ対象にしてるって書いてある
つーか論文読めって
マジメな話、昔の棋士ほど過去のお手本が少ないから不利だね。だから昔の棋士ほど補正をかけてあげなきゃ。天野宗歩+1000阪田三吉+400大山康晴+300とか。逆にすべてをお手本にできるソフトは-2000くらいだろ。
前夜に引っ張りまわされても勝ってしまいそうな気がする
どんな思考してるんだ
ソースを見ない人が大山押しなんだよなぁ
お疲れマンモス~
そういうの抜きにしても羽生最強っぽいのか
羽生がそれ以上に強いだけだ
数式分からずとも将棋板住民なら掴める内容だ
某漫画で「まるで現代囲碁を学んだ本因坊秀策の様な強さだ(うろ覚え)」みたいに天野宗歩、大橋宗桂、伊藤看寿が現代将棋を学んだらどうなんだろうとは思うが
それでもあの鬼畜眼鏡が勝ちそうではあるが・・・
当人達がどういうかはさておき傍目からここ一番の勝負には見えてこなくなる
棋譜のサンプリング対象にしてるのかが気になった。
やっぱり応援したくなる方だ
研究会の棋譜など十分なサンプル数の棋譜を入力することで、その棋士の能力を数値化して
より正確なレーティングを出す機構として使えそうに見える
遠山タブレットと組み合わせてより多くの棋譜提供がされると良いのだが
あと、江戸時代は囲碁棋士も将棋が強かったので、本因坊算砂の名前が挙がっているんだろうな。
これかなり処理量かかるから無料サービスとしてやるのは難しいと思う
ただ将棋ソフトの棋力判定機能として、数十局分放り込んで解析させれば点数が出るみたいなのは作れる
羽生とやりたいと
有料でも受けてみたいわ
残念ながら序盤は定跡ばっかやってた方が、新しいことを試すタイプより精度は上がるので
ソフトで序盤の評価をさせるのは難しいかと
手の独創性を定量的に判定するのは面白いかも
っていう機能が追加出来たりするのかな?
ネット対局でも、適正棋力までレート上がるのに時間掛かるって問題も
この技術が普及したら解決できそうだね
2005 名人戦 ○森内 4-3 羽生●
2008 名人戦 ●森内 2-4 羽生○
2011 名人戦 ○森内 4-3 羽生●
2012 名人戦 ○森内 4-2 羽生●
2013 名人戦 ○森内 4-1 羽生●
2014 名人戦 ●森内 0-4 羽生○
調子とはまた別の問題だと思うけど
改善点やそれを利用したサービスを考える層、どちらになりたいか
データ好きとしてはこういうのを眺めるのは非常に面白い
そこは守備防御点くらい言っといて欲しかった
ちゃんと論文読んでコメントしようぜとあれほど上でも言われてるのに
添削では役に立たないから工夫してるその切り口を論評なされ
神様「わ、わ、わ、私はか、か、か、加藤一二三と申します、ハイ。」
これだから野球脳は
詰み見逃し率が凄いことになっとる
何が「数値化できないものを数値化」なのかよく分からん
得点に対して回帰分析した相関係数0.95の指標(XRとか)があるんだから
ちなみにボナンザの評価関数は線形モデル、XRも線形モデル
多少の違いはあっても根本の考え方は似たようなものだと思って良いよ
個々人の強さを見るよりトップ集団の平均とかの推移を見て
「○○年かけて定跡をレート○○点分進化させました」
みたいな読み方したら健全な気がするな
世代間で比較して、全体のレベルが上がってなきゃ競技の終焉だよ
シンプルな100m走だって、学問の世界だってそこにいるプレイヤー数が減ってない限り、確実にレベルは上がってる
そこを理解するのが年の功っやつなんだけどね
教授「えー、控え室に居る勝又ですが、何か?」
中原は普通に指し手普通に勝つっていうある意味棋士の理想的な棋風なので印象には
残りづらいと思う
チェスの場合は異なるプログラムを使っても非常に似た傾向が出たとあるが、ボナンザとGPSで傾向に違いがありすぎる
年度別の比較とか(例えサンプル数の一番多い羽生であっても)所によって逆目の傾向が出てたりするし
同プログラムにおいては、読みの深さ(=強さ)が一定レベル以上は不要に思えるけど、異なるアルゴリズムによる
傾向の違いが何故出るのかもっと突き詰めて欲しい
羽生がNHK杯の持ち時間で名人取れるみたいな話があるけど、森内なんか二日制とNHK杯でほぼ同等の強さになってるし
色々妙な部分がある
視点は面白いから、第二弾、第三弾と精度を上げた論文を出してくれ
最後の行のこれは要らないよね。
結論ありきで論文を書いたみたいに見えちゃう。
実際そうなのかもしれないけど、論文内に書くのは我慢すべきだった。
お前は蓮舫か?
トップを目指さない世界に、発展・進歩など有り得ない。
旧態依然のものなんかに興味湧くわけないだろ。
結論ありきも何も、最初から誰が一番かをはっきりさせようぜって話だからな
まっさらな状態(がどういうものか想定するのはなかなか困難とはいえ)から
羽生と大山と本因坊や大橋を並べさせて将棋させればこの四人に提示されている
レート順の勝敗率で順位がつけられるかどうかといえば必ずしもそうとはいえず
このレートに従って若手強豪の四段が大山に並んでいるといわれても、そのまま
はいそうですかと首肯できるということにはならないはず
まあ研究も含めてそれが将棋の強さなんですよといわれば確かにその通りだが、
その研究も羽生一人の力によってなっているわけでもないので
逆にいえばコンピューターによって将棋を解析することで人間の棋力の向上が
今後もなお可能であることを示しているという意味で、コンピューターの恩恵を
強調する論文にはなっているのかもしれない
今回の棋譜評価によるレーティングは、将棋プログラムとの指し手一致率から悪手率を推定し、レーティングに換算している
→そもそも将棋プログラムは大量の棋譜を機械学習して、プロの指し手との一致率が高くなるように評価関数を作っている
→学習に使う棋譜は、現代の棋士の棋譜が大半を占める
のであれば、江戸時代の棋士や升田、大山よりも、羽生、渡辺、森内などの方がレーティングとして高くなりやすいのは当たり前なんじゃないかと思うんだが。
一致率ではなく悪手率からレートを出しているから学習元はなんでもいい(ボナの半分はアマの棋譜だったはず)
極端な例を挙げると、1手先の駒得だけ見る人を学習元にしたソフトが10手先読む設定ならその人に悪手判定出し続ける
論文見た感じ
24レートと悪手率に強い相関
レート700上まで悪手判定に使えている図15
判定に使ったソフトのレートは2700
完全に鵜呑みには出来ないとしも
羽生さんの数値はやっぱり・・・
羽生の勝率は4%しかないけどソフトとの対局を期待したい。とは言いにくいからなのか?