たまには真面目に将棋のツイートを…
先日放映された銀河戦（山本四段戦）で採用した、初手▲68玉について解説します。
一見挑発と受け取られそうですが、実は深い意味があります。

（続く）

— 西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) March 4, 2021

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居飛車を選ぶなら初手▲26歩が自然ですが、以下△34歩▲76歩△44歩から振り飛車にされたときに損の可能性があります。
具体的には、▲48銀～▲46歩からの右四間飛車が採用しづらくなっています（▲26歩の一手との関連性が薄いため）。
対振りにおいて、飛車先を突くのは不急の一手なのです。

（続く）

— 西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) March 4, 2021

振り飛車に対する理想の出だしは▲76歩△34歩▲68玉です。
対してどこに飛車を振られても、▲26歩の一手を保留して駒組みを進められるのが主張です。
それでは初手▲76歩で良いのでは？と言う話になりますが、今度は△84歩と居飛車にされると困ります。相掛かりができません。

（続く）

— 西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) March 4, 2021

▲76歩△84歩以下、▲26歩△85歩▲25歩△32金▲78金と進めれば相掛かりに持ち込めますが、通常の相掛かりに比べて▲76歩と角道を開けるのは不急の一手です。

ここまでの話を踏まえて、浮上してきた第三の候補手が「▲68玉」です。

（続く）

— 西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) March 4, 2021

初手▲68玉に△34歩なら▲76歩で問題ありません。
振り飛車に対する理想の出だしに合流します。

また、△84歩には▲26歩△85歩▲78金△32金▲25歩で相掛かりに持ち込めます（注意点として△85歩に一旦▲78金と上がること。代えて▲25歩はすかさず△86歩と動かれ、68玉が戦場に近い分危険）

（続く）

— 西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) March 4, 2021

また、▲68玉の一手が損になる可能性ですが、対振りではもちろん、相掛かりにおいても▲68玉型はオーソドックスな構えなので咎められる可能性は低いです。
以上が初手▲68玉の思想です。
棋士は初手から細かいことを考えているという話でした。
長文失礼致しました。

（黒田）

— 西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) March 4, 2021

なるほど初手▲6八玉にはそんな意味が…

カッとなって5分考えて△8四歩とやりましたが、深謀遠慮があるのであれば怒るのは筋違いというものです。笑
本譜は経験の差もあり、完敗でした。

あれから自分なりに対策を練っているところです。次も▲6八玉上がって来いや！ https://t.co/ulZU9UGtIe

— 山本 博志 (@yamahiro3ken) March 4, 2021

485：名無し名人 (ﾜｯﾁｮｲ cf8f-VKJl)： 2021/02/23(火) 20:06:37.58 ID:kIh4t5gx0

黒田五段の初手６８玉でめっちゃ悩んでる山本四段

486：名無し名人 (ﾜｯﾁｮｲ cf8f-VKJl)： 2021/02/23(火) 20:09:11.12 ID:kIh4t5gx0

うはｗ
山本四段の三間飛車封じなのかｗ

488：名無し名人 (ﾜｯﾁｮｲ 832c-fwqo)： 2021/02/23(火) 20:25:13.29 ID:JrptavO30

戦法が固定されてれば対策されるよなぁ

黒田尭之の新研究　よみがえる右銀急戦 (マイナビ将棋BOOKS)

黒田尭之

マイナビ出版

2020-12-23